結婚指輪のルーツはエジプトに!?ヘビと鉄とゴールドと

結婚指輪のルーツはエジプト?

昔々のことです。エジプト人は愛する人のために、指輪を贈っていました。指輪は現代人の感覚で見ると、独特のデザインが施されています。ヘビが自身の尻尾に喰らいついて、円形になっているものです。つまり「ウロボロス」です。
古代エジプトでは、円形は未知なるものの象徴とされていました。またウロボロスは、すべての事象においての循環を示しています。つまりウロボロスの指輪は永遠を意味し、一生涯添い遂げるための証として使われてきました。

ギリシャからローマへ

そんな古代エジプトの風習を取り入れたのが、ギリシャの王様でした。エジプトを征服した王様は、エジプト人が愛する人に指輪を贈るところを目撃します。彼らが贈っていた指輪には、ウロボロスだけではなく愛の象徴も描かれていたのです。
時は経ち、ギリシャはローマによって征服されてしまいました。ギリシャがローマのモノになった頃、愛する人へ贈る指輪は鉄や銅が使われるようになりました。

ゴールドの結婚指輪が大流行

紀元前2世紀になると、指輪にゴールドが使われるようになりました。時代が進むにつれて装飾は豪華になり、富と権力の象徴にもなったのです。
当時使われていた結婚指輪は、2つの右手が重なったようなマークが施された指輪です。人によっては宝石をあしらい、ゴージャスなデザインにしていたとのこと。さらに凄まじい人になると、指輪に自分の顔を施す人も。当時から結婚指輪の持つ意味は、相当に強かったことが伺えます。

中世時代から日本へ

中世時代に突入すると、豪華な結婚指輪が流行。当時は「豪華=ステータス」という概念も相まって、豪華なジュエリーが大ブームとなりました。今も営業中の海外の高級ブランドの中には、中世時代に創業されたところもあります。
なお日本に結婚指輪が上陸したのは明治時代ですが、江戸時代の頃から「風潮」はありました。日本に来ていた外国人は、お目当ての日本人女性を振り向かせるために指輪を贈っていたという話があります。「結婚指輪」となると語弊はあるものの、好きな人に贈る指輪に関しては古くからの歴史があります。