結婚指輪をつける意味について考える

結婚指輪は既婚者の証

既婚者の証として、左手薬指に光る結婚指輪。大袈裟に述べると、たまたま道ですれ違っただけの人でも、左手薬指に光るものを見るだけで既婚者かどうか分かります。結婚指輪の風習は日本だけでなく、世界中に広がっています。世界には様々な文化があるものの、結婚指輪の習慣だけは共通しています。
文化や風習も違う世界の人が、結婚指輪をするのはなぜでしょうか。結婚指輪の意味を掘り下げてみると、素敵な意味が隠されていました。

ヒントは指輪の歴史

指輪がいつどういう形で生まれたのかは、定かではありません。歴史学者でも意見が割れているので、説明のしようがないのです。ただ時期的には、人類誕生とほぼ同時期と見て間違いはないでしょう。
指輪は途切れの無い輪になっていることから、霊力が備わっていると信じられてきました。実際に古代エジプトでは幸運の象徴であるスカベラを指輪につけて、魔除けとして使われています。また、戦いに出向く夫の為に妻から指輪を贈る習慣も。戦いは命がけのもの。どんなに屈強な人物であっても、命の保証はありません。愛する人の命を守り幸せを呼び寄せるために、指輪を贈る…。愛の力の偉大さに、改めて脱帽です。

結婚指輪はお守りの意味もある

結婚指輪をつける意味は、単に「結婚の証」だけで済む話ではありません。一種のお守りとしての意味も、担っています。
顕著に出ているのが、誕生石がついている結婚指輪。生まれた月の誕生石を身につけると、神様のご加護があるとされています。神様のご加護が受けられる宝石を結婚指輪にもっていけば、まさに「最強のお守り」と言えるでしょう。

2人の思いが紡ぐ史上最強のお守り

ただ誕生石よりももっと強力な力をもっているのが、2人の思いそのものです。自分だけでなく、相手や周囲の人達。そしてやがて増える家族の幸せを願う気持ちは、最高級品の宝石でも色褪せるほど素晴らしいものです。幸せを願う気持ちが込められた結婚指輪は、お守りを超えています。
最強のお守りを手にするためにも、敢えて問います。どんな結婚生活を送りたいのでしょうか。相手や周囲の人間、やがて出会う新しい家族にはどう過ごして欲しいと思っているのでしょうか。