完璧で究極素材のチタン

1791年に見つかった黒い砂

昔々のこと、鉱石に目がない牧師がいました。牧師は村にある黒い砂に目をつけて、独自に調査。すると、説明がつかない物質があることが分かります。説明がつかない物質は、1791年時点においては未発見のものでした。牧師が見つけた黒い砂に入っていたものこそが、チタンです。
しかしチタンを「金属」として扱うようになったのは、発見から100年経った頃。20世紀に入ってからです。発見当時はあくまでも「砂」の段階。実用には不向きな状態でした。

色んな場所で使われているチタン

チタンは大変頑丈でありながらも、軽い素材です。チタンの材質を活かし、ロケットエンジン等で使われています。小惑星からサンプルを地球に持ち帰り、一時期話題になった探査機にもチタンが使われているほど。
腐食のしにくさから、プラントの基礎。耐久性の高さから、主要施設の建材にも使われています。身近なところでは、ゴルフドライバーや腕時計にも。チタンの需要量は年々増加し、今後も伸びていくと予想されています。

結婚指輪に使われるチタン

チタンは、結婚指輪にも使われています。チタンが結婚指輪の素材に使われる理由は、アレルギーのなりにくさです。アレルギーを持つ人の割合は、年々増えつつあります。1960年代におけるアレルギーの割合は、わずか1%。ところが2000年代にはいると、10%にまで上り詰めました。
アレルギーの中には「金属」も含まれています。金属アレルギーを持っている方が結婚指輪を使うと、取り返しのつかない事態になりかねません。とはいえ、結婚指輪を諦める選択肢はあまりにも酷です。そこでチタンの登場。「絶対」とは言えませんが、他の金属と比べるとアレルギーのリスクが少なくなっています。金属アレルギーに懸念を抱いている人にとっては、まさに救世主と言えるでしょう。

比較的にもリーズナブル

またチタンの結婚指輪は、他の素材と比べると値段が安くなっています。ピンキリではありますが、シンプルなデザインのものなら1つ5万円もかかりません。
細やかな模様とダイヤモンドが入っている結婚指輪で、ようやく10万円少し超える価格で